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2009/02/24

官能検査の順位法による解析

官能検査に用いる順位法とは、ランキングテストとも呼ばれ、例えば食品の場合では、その食品の外観・色・味・香り・好みなどに対してパネラー(パネル・被験者)に順位をつけさせて判定する方法のことを指します。多くの試料に対して一度に優劣を決めたい場合に、順位法は用いられます。順位法による官能検査を実施する際は、数字などの順位を回答させないよう注意書きを調査票に記しておくことが必要です。

官能検査の順位法の解析には、「スピアマンの順位相関係数」、「ケンダールの一致性の係数」、「クレーマーの検定」の3つが用いられます。

「スピアマンの順位相関係数」とは、数種類の試料につけられた2組の順位に一致性があるかどうかを調べるときや、客観的な順位が判明している場合に各パネラーのつけた順位の整合性を検討する場合に用いられます。

「ケンダールの一致性の係数」は、数種類の試料に対して数人のパネラーが順位をつけた場合、その評価に一致性があるかどうかを検定する方法です。もし、一致性が高い場合はその順位の傾向から考察することが可能です。

「クレーマーの検定」とは、数種類の試料に対して数人のパネラーが順位をつけた場合に、その試料の間に有意な差があるかどうかを検定する方法です。

いずれの場合も、まず、試料の全体をみて違いがないかどうかを確かめてから個々の試料の違いを検討するようにします。現在、官能検査の順位法における3つの方法に対応したSPSSなどの統計専用ソフトも発売されています。

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